合格者の声

全国通訳案内士試験という狭き門を見事に突破した先輩の声をお届けします。

#4 IHさん

🌸通訳訓練は受講し実力をつけるように頑張りました。

◆受験外国語:英語 ◆免除科目:英語、一般常識 ◆学習年数:3年

 

2021年の春から通訳訓練を受けてきました。通訳ができなかったのです。日本語を聞いてメモを取っても、そのメモが読めませんでした。いつも頭の中が真っ白になっていました。それが通訳訓練を受けた最初の頃からの私の弱点でした。

 

【弱点を克服するために】

弱点を克服したいので「通訳問題200問」は、その頃から全問出来るようにしなければいけないと決め、1週間に50題くらいを解くようにして訓練を続け、なんとかテキストに書かれている問題ならほんの少しですが出来るようになりました。しかし、東京オリンピック・パラリンピックのボランティアをやったので、活動が忙しいと勝手に理由をつけて2か月間ほとんど通訳訓練をしませんでした。多少訓練したことで、出来るようになってもいない通訳が、少しは出来るようになったのではと錯覚したのかもしれません。

梅津先生の「通訳訓練は毎日続けないといけない」という言葉の重さが分かっていなかったようです。

3月からの訓練の成果が10月頃には全て消え去っていました。

必死に取り戻そうとしましたが時すでに遅し。

二次試験の際、プレゼンとシチュエーションはなんとか話しましたが、通訳でメモは取れたけど、そのメモが読めない。

翌年2022年はいろいろあって1次が通らないなと思っていましたが、2023年の受験に向けて、通訳訓練は受講し実力をつけるように頑張りました。

そして今回の2023年。一般常識問題の免除の最後の年でした。今年合格しなければ今後合格できるか分からないという思いでした。

難問の日本地理は国内の温泉や鉄道、自然、観光スポットなどを国内旅行管理者試験の対策本やTJSのテキスト、旅行会社のパンフレット読みなど出来る限り行い、さらに直前には過去問を10年以上の分を全て解き、過去問と同じ問題が出題されたら解けるようにしておきました。

十分に対策をしたからなのかもしれませんが、「日本地理は過去問が全て分かっていて、その関連事項が分かっているなら6割は得点でき、あとはそこにどれだけ得点を積み重ねていくかだな」と思うようになっていました。運よく、二次に進めました。

 

【通訳訓練は毎日続けないといけない】

これ本気でやってみると辛いです。エクセルに「通訳問題200問」と「授業で出題された問題」を何回繰り返したか分かる表を作って、何度も何度も繰り返し、同じような問題が出たら必ず解けるようにしました。二次試験直前には、「自分にはこれ以上できない」と泣き言を言い、涙を流しながら勉強してたこともありました。

 

【本番で】

本番当日、野村あずさ先生にお会いし、最後の対策を知って頂きました。受験会場の建物に入り教室で自分の順がくるまで待っている時には、プレゼンの練習を繰り返しました。

本番、通訳問題。全部すらすらと訳せました。プレゼンはちょっと笑ってもらいました。シチュエーションは、富士山弾丸登山したいというけれども、「危ないから、雑魚寝の宿に泊まるか、他の方法をとりましょう」と二度くらいお願いしました。面接の時間が終わる直前、「ご来光が見たいんだ」と言われたので、「なら仕方がありません。弾丸登山しましょう。服装や靴などの準備は良いですね。そして、もし具合が悪くなったら、すぐに私に言ってください。私が全力でお守りします。行きましょう」で、丁度時間切れでした。ニコッと笑って頂きました。この答えを待っていてくれたのでしょうか。いまから思うと。官報に私の名前と受験番号がありました。

訪日外国人のお客様には日本を楽しんで頂きたい、是非ともリピートして頂きたいと思っています。いままで以上に頑張ってお客様をお迎えしたいと思います。