2021年1次筆記試験 解答速報!

2021年度全国通訳案内士 1次筆記試験の全科目解答一覧をダウンロードいただけます。自己採点にお役立てください。

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1次試験解答解説会

10月2日(土)・3日(日)に2021年度1次筆記試験の解答解説会を実施します。

2021年度1次試験 科目別講評

True Japan School講師陣が2021年度1次試験を考察、自己採点に、また来年度の1次試験対策にもお役立ていただけます。

英語

                   2021年度・英語問題の講評

 ・問題1は空欄に正解を入れた形で約790wordsもあり、非常に長い文であった。英国人による文だが、内容が深い上に馴染みのない表現もあり難度は高かった。

・長文1の設問は空欄問題がとても多く、AEFJKO15か所もあった。

1-11の下線部オは編集前の全文を読まないと答えにくいものであった。

・問題2は約300words程度。内容も読解し易く、難度は低かった。

・問題3は昨年の5題から4題になった。難度は低かった。

・問題4は昨年の5題から4題になった。難度は中程度であった。

・問題44-2②にスペルミスがあった。regallyは内容からlegallyだと思われる。

・問題44-2⑤に文法ミスがあった。one characteristicareで受けている。

・問題44-4①が正解だと思われるが、the distance and time of travelisで受けている。ひとつのまとまりとしてisで受けたのかもしれないが、違和感がある。

 

 全体的として、長文の編集に工夫が欲しいこと、空欄問題の多すぎること、選択肢の決め手が曖昧であることなど含めて、不満は残る。なにより、国家試験なのであるからスペルミスや文法ミスは決してないようにして頂きたい。

 

日本地理

        2021年度・日本地理問題の講評

1)地域バランス

 今回の出題では、岩手県盛岡、群馬県草津温泉・四万温泉、東京都高尾山、富山県五箇山、愛知県知多半島、奈良県西の京、熊本県阿蘇山、徳島県、大阪府堺市が出題された。バランスよく、出題された。

 2)以下の問題は、地域の住民であればわかるものであるが、住民以外にはとても難しい。きわめてローカルな地名である。

・盛岡周辺の河川名

・五箇山の部落名

・草津温泉・四万温泉・伊香保温泉の地図上の位置

・豊肥本線

 3) 食も難しい

 高尾山ふもとの名物として、「とろろそば」は、確立された名物とは言えないと思う。

また、五箇山の豆腐、半田のビールもあまりにローカルなトピックである。

 ただ、正解以外の選択肢が一見してわかるので、回答率は、6割を超えると思う。

 4) 地学

 地学的知識も問われたが、カルデラと三角州であったので、難しくはなかった。

 5) 合格点

  勉強して、幅広い知識を有していれば、解ける問題も多くあったので、ガイドラインどおりの70点が合格点になると思う。

日本歴史

       2021年度・日本歴史問題の講評

1)設問7までの鎌倉時代以前は、あまり知られていない固有名詞多く出題された。

「文室綿麻呂」、「引付」、「粉河寺」、「観心寺」、「重源」、「大山祇神社」、「平重衡」、「平時忠」、「平正盛」、「菟玖波集」、「水無瀬三吟百韻」、「樵談治要」、「職原抄」、「龍造寺氏」、「倣夏珪山水図」など、高校教科書にも記載されていない固有名詞が多く使われた。通訳案内士として必要か、疑問である。

 2) 難易度は、中程度

 1のように、あまりにも知られていない固有名詞のなかに、「大宰府」、「坂上田村麻呂」、「金峯山゜寺」、「日蓮」など、良く知られている名称があり、それが答えとなっていて、難易度を引き下げた。

 3) 設問8以降の出題範囲は適切であり、予想の範囲内だった。

 13の長崎、14の日米和親条約、15佐賀藩、16榎本武揚、17北前船は、講義や公開模試で重点をおいていたので、TJSの方は、かなり解けたと思う。

 4) 文化史が不足

 全体として、政治史や文学史が多かった。政治史や文学史は、外国人の関心が低い分野で、絵画、彫刻、建築、庭園など、外国人の関心の高い分野の出題が少なかった。

 5) 地域に特化した歴史

 この数年、流行であった各地域の歴史からの出題が減少し、全国的な歴史、年代別出題が多かった。高校の教科書的な出題であつた。 

 6) 合格点

 勉強して、幅広い知識を有していれば、解ける問題も多くあったので、ガイドラインどおりの70点が合格点になると思う。

一般常識

2021年度・一般常識問題の分析

2021926日(日)に実施された一般常識試験の問題傾向として、以下の特徴がみられる。

1)2020年の問題では、2014年から2019年に比べて観光白書の割合が大きくなった。(2014-2019年の29%から47.8%に増加)今回の試験でも同じ傾向が見られ、観光白書からの出題割合が50%となった。

2)直近の令和3年版だけではなく、令和2年版の観光白書からの出題も幾つかみられた。具体例では、設問3. ラグビーワールドカップ日本大会2019に関する出題、設問5.訪日外国人の受入れに関する観光庁アンケートに関する出題、があった。

3)多少変わった問題では、設問10で、「パッケージツアー」の旅行業法での正式名称を問うものであった。この類の問題はいままでになかった問題であった。

 

4)その他は、幅広い分野での知識を問うオーソドックスな問題が多かった。

通訳案内の実務


1次試験受験者アンケートご協力のお願い

 2021年度全国通訳案内士 1次筆記試験を受験された方にご協力をお願いいたします。受験者アンケート用紙を以下よりダウンロードいただき、必要事項記入の上、info@tjschool.jpまでご返信頂けますでしょうか。

 

 本アンケートの一番の目的は各教科の合格ライン炙り出しです。皆さんの自己採点を基におよその平均スコアを割り出し合格に係る点数調整の有無を考察いたします。既に自己採点で合格をやや下回る結果となった方よりスコア調整の有無について多くのお問い合わせを頂戴しております。何とか少しでも、そういった方々のお役に立ちたいと思いますので、どうかご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

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